銀河鉄道の夜

 

新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)

新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)

 

 

 夏日がある一方で寒くて震えてしまう日があります。

寒暖の差が激しく、体が悲鳴をあげそうです。

雨の寒い日はomochiを片手に包んで読書です。子どものころからどのくらい読んできたかわからない宮澤賢治さんの「銀河鉄道の夜」。

ジョバンニとカンパネルラが銀河鉄道に乗り、すすき野原やリンドウの咲く天の川を辿ってゆきます。いつもは晩夏、9月になるととても読みたくなりますが、今年は暑い日の訪れが早かったためか無性に読みたくなりました。

30代に入って以来、昔読んだ本や宝物の本を読み返すことが増えました。読み返すたび心に引っかかる箇所が違い、感じ方も違って楽しいです。今回の「銀河鉄道の夜」ではあらためて賢治さん独特の胸に残るうつくしい描写に感嘆しています。

蛍が飛び交うころになると決まって読む本があるので、次に手に取るのはその本かもしれません。

雨の日が静かに過ぎてゆきます。