五月の一日

 

清々しい風の吹く日、小学校で運動会がありました。

不登校のtochiは競技やダンスの練習はしていないのでできませんが、受付の係として参加することができました。そして先生にうながされ騎馬戦に出場することもできました。

ここ1、2週間は頻繁に放課後に登校し、係の〝来賓の方に配るリボンバッジをつくる〟作業をしました。予行練習にも参加して保健の先生の手伝いをガンバったそうです。昨年は運動会当日さえ足を運ぶことがなかったのに、驚きです。

受付に座りながらたくさんの人と戯れるtochiをみることができました。

受付で一緒の事務の先生や昨年辞めてしまわれた校長先生、理科の先生、事務の先生etc.…そして今の担任のやさしい先生。新しい先生が話をなんでも聞いてくれることがtochiが放課後に行けるようになったいちばんの理由です。「tochiにとってはお兄さんみたいなんでしょう」と聞くと「うん」とあっさり返事がかえってきました。

 

tochiのまわりには「彼は彼なりの成長をしていけばいい」といってくれる人がたくさんいます。「ほかとは違っても自分で決めることができるのは素晴らしい」といってくれる人もいます。

 

そんな人たちに囲まれてtochiも私も幸せだなあと感じた一日でした。

そして5、6年生がマスゲームで振った鮮やかな黄色と青の旗が目に焼き付いて離れないすてきな一日でした。