ベルナルさん
心も体も疲れてしまった週末。
気持ちがクサクサしてしまったとき開く本が何冊かあります。そのうちのひとつが絵本『ベルナルさんのぼうし』です。
本はなるべく買わないようにしていますが『ベルナルさんのぼうし』は書店でひとめぼれして衝動買いしました。
いまいあやのさんの繊細な線描と淡く落ちついた色どり。お友だちも家族もいないベルナルさんのところへ小鳥たちがやって来て…というお話も心がほっとあたたかくなります。
ベルナルさんの住む家がとてもすてきで、緑色のランプシェードや市松模様のテーブルクロス、ベルナルさんの眠る青と白のストライプのベットカバーにうっとりします。そして双葉の生えたヘアブラシやキノコの吊り下げられた洗濯ひも、シャツを着たネズミに「フフフ」となっていつしか気持ちのササクレが消えてゆきます。