ちゃんちゃんこ

秋霖。刻々と秋が深まっています。雨の日は気温も下がるのでちゃんちゃんこを出してきて羽織りました。 愛用のちゃんちゃんこは、もう20年以上着続けているかもしれません。もともと母が使っていたものですが、お嫁入りするとき「お古でよかったら」と譲り受…

ゴリラさま

昼と夜が半々になる秋の日、近くの珈琲豆屋さんまでtochiと散歩をしました。 良いお天気で少し汗ばむくらいです。近道しようかと、家々の間を縫うようにつくられた遊歩道を通ることにしました。道の行く先は楠や椎の木がたくさん植わった大きな公園です。遊…

赤色

この時季なにか赤いものを目にすると、次の春健康でいられるそうです。 いま目にしているものがそのときばかりでなく、ゆくゆくの自分に影響を与える不思議さ。針灸院へ行くようになってから〝人の体はなんと精巧なのだろう〟と感じるようになりました。的確…

ウサギの刺繍

今年の仲秋の名月は満月ではないと知りました。 tochiの誕生日と重なるので、おだんごをつくってもいいし、ウサギの形のクッキーを焼いてもいいなあとわくわくしています。 ルドルフ・シュタイナーの教育では7歳までは体をつくる時期といわれ、幼児に文字を…

玄鳥去

七十二候では、いまは玄鳥去〝つばめさる〟。 春にやって来た燕たちが南へ帰ってゆく季節になりました。私の家の周りではもう何週間も前から姿を見かけず、代わりに百舌鳥が山からおりてきたらしく、初音をききました。百舌鳥の聲には秋の日差しと静けさが含…

秋のはじめに

昨日は月に一度のtochiの体育の日でした。 駅前公民館までの行き帰り、自転車で走る道にはキキョウやケイトウが咲いていました。これから咲いてゆく萩や金木犀の花も楽しみです。空にも積乱雲ではなく、薄い、すじ雲がかかっていました。 とても涼しかったの…

香炉

お月見に向けて香炉を飾りました。 月をおもわせる、あわい黄色のまあるい香炉は蓋にちょこんとウサギがいます。いまの私にはかわいすぎるのですが、色合いがなんともいえず美しいのでお月見が近づくと忘れず飾ります。この香炉は祖父の墓参に福岡へ行ったと…

ゆがめず

豊かな自然のなかに映し出される土砂が剥き出しになった山。 北海道地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。徐々に電気も復旧し、空港や新幹線も動き始め少しほっとしましたが、まだ行方不明の方々がいて、断水のところもあり… 北海道は高校を卒…

fix you

風がごうごうと吹き付けた夜でした。 台風21号が過ぎた朝、テレビをつけて関西での数々の被害に目を見張りました。大きなトラックが横倒しにされ、車はちゃちなおもちゃのようにひしゃげています。なぎ倒された木々、浸水する土地、燃える車。孤立している空…

憧れの人

身近に憧れている人がいます。 いつも落ち着いていて何事にも動じず、芯の強いまっすぐな方です。背筋もスッと伸びていて丹田も力がみなぎっている感じです。なにかというと動揺してすぐにあたふたしてしまう私とは大違い。 てんびん座のその人をみていると…

晩夏

うお座の満月も過ぎました。明るく透き通り、昼間の空の様子にも夜の空にも秋のはじまりを感じます。 身の周りのものに限らず、少し手の届かないところからも季節を感じたくて紅茶屋さんやティールームのサイトをみてみます。紅茶店にはマロンティー、ティー…

さらさらと

長らく練習していたオイリュトミーの発表が終わりました。 終わってしまえばさらさらと、水のように滞ることなく流れていってしまいました。この夏ずいぶん悩んだ人との関係も、勇気をもって向き合ってみればなんともあっさりしたものでした。 悩みや苦しみ…

お米

近所の田んぼの稲がたわわに実っています。 金色に頭を垂れて美しいです。スーパーにはもう新米が並んでいました。ついこの前までは宮崎県産でしたが、今は千葉県産。季節は巡っています。お米はとても氣に溢れた食材です。元気の氣の旧字にはお米が隠れてい…

手紙

手紙を書きました。 いつも電話やラインでやりとりしている母宛てです。 キーボードを押すのでも画面をタップするのでもなく、ペンを持って紙に走らせます。久しぶりの感覚でした。文字を書く。とても身体性のあること。 便箋を見返してみて下手な字に愕然と…

内省の夏

夏休みも残すところあと僅かとなりました。 ふりかえるにはまだ早いとおもいながらも、涼しい風が吹いているためか来週にはtochiの通室日もあるためかおもい返しています。 夏休みに入る前からいろいろと悩むことも多く、そのすべてにおもい至るのが〝あなた…

退屈と幸せ

お盆の只中でしたが開館していたので市の中心にある大きな図書館へtochiと出掛けました。omochiさんは留守番です。心配だったのでエアコンはつけたままにしました。 大きな図書館は家から離れているので市営の循環バスに乗って行きます。tochiが教室へ行くと…

嵐の立秋

西日本の豪雨からひと月と少しが過ぎた八月七日、関東地方では台風が近づき、雨の立秋となりました。涼しさが舞い込んでしぜんと『古今和歌集』の藤原敏行の歌がおもい浮かびました。 秋立つと目にはさやかにみえねども風のおとにぞおどろかれぬる 恋の歌で…

お盆

お盆を迎えました。 毎年のことながらテレビのニュースでは混雑する電車や渋滞の様子が映し出されます。只中にいるとそれどころではないかもしれませんが、画面をみているとどんなに混むとわかっていても〝大切な人に会いに行く〟〝故郷に帰ってゆく〟人々の…

スマホ

おくればせながらスマホを持つことになりました。 薄いのに数えきれないほどの機能…欲張りすぎ、便利すぎます。長らく困っていたKumagoro氏との予定の食い違いをなくすため、スケジュールを共有できるアプリをダウンロードしました。これで「いった」「いわ…

心地よさ

書店で立ち読みをしました。 ある雑誌に「心地いい暮らし」の定理のような条件のようなものをさまざまな分野のさまざまな人に聞いていた記事がありました。 家へ帰りながらtochiと「心地いい暮らし」ってなんだろうと話してみました。 私は「光と風がとおる…

悩み

人に人間関係の悩みを聞いてもらいました。 〝聞いてもらう〟というともっともらしいですが本当はただ愚痴をばらまいたただけです。 数年前にも職場の人間関係で大いに悩みました。上に立つ人がふさわしい人格でなく、周りの人や先輩方はいい方ばかりだった…

小旅行から帰宅しました。 家へ向かう電車に乗って建物ばかりの街を抜け、ビルの林のTokyoを抜け、見慣れた駅へ近づいてきたとき、ほっとしてうれしくなりました。帰る場所があるから人は旅に出るというのはだれかの台詞だったでしょうか。見慣れた緑のしげ…

故郷

母に久留米絣で織られたワンピースをプレゼントしてもらいました。 いろいろなところへ着ていくと「いい色」「ステキ」いってもらえてうれしいです。福岡県久留米市は母の故郷です。正確には久留米からまたバスやタクシーで行ったところですが、福岡空港から…

夕方の街

夏休みのtochiとomochiを連れて母の家へ遊びに行きました。 父が夕飯をおごってくれることになり、通いなれた駅前商店街の小さな喫茶店へ行くことになりました。「混まないうちがいいね」と5時のチャイムを聞いて家を出ます。omochiには留守番してもらい、…

暮らす場所

インターネットですてきな家ばかりが掲載されている物件紹介のページをみつけてしまいました。 特に京都の町屋が胸につきささり、写真や見取り図を日に何度もみてしまいます。広さはないけれど、リノベーションされて住みやすそうな水回りや間取り。古い柱や…

TONEとLAUT

オイリュトミーでLAUTの練習をしています。 〝LAUT〟はことばや、ことばの響きを体で表現するものです。例えば詩を朗誦してくださる人の聲に合わせて動きます。一方〝TONE〟は楽器音や音楽に合わせて動きます。どちらも自由に動くのではなく、決まった規則が…

しつらい

室礼。季節の折り目折り目をきちんと重ねてゆく、美しいことばです。 ときを逃さず、丁寧に積み上げてゆくことは私には無理そうなので〝しつらい〟くらいの軽さでのぞみます。 額縁の絵や飾り棚の小物を季節に合ったものに変えます。小物はさまざまです。波…

omochiの爪切り

だいぶ伸びてしまっていたomochiの爪を切ってもらうため動物病院へ行って来ました。 omochiの通う病院は小動物専門です。待合室にはハリネズミくんと亀さんがいました。補食されてしまう側の動物にとって、犬や猫が同じ空間にいることはその匂いだけでも相当…

夜のお茶会

昨日は夕方から風が涼しくなり、夜には窓を全開にすることができました。 外からわずかですが、虫の聲が聞こえてきます。時おり夜風がカーテンを大きく膨らませました。 夕飯が早めに済んでいたので、ゆったり気分でtochiにもほうじ茶ラテを煎れ、心ばかりの…

ふるまう

体を壊しそうな暑さが続いています。 どんなに暑くても、朝は必ずあたたかいお茶をいただきます。このごろはほうじ茶にミルクでまろやかさを加えたほうじ茶ラテです。眠っている間に体温が下るためか、昼間は冷たいものばかり呑んでいるためか、ラテのあたた…