空白の朝

A Year of Mornings: 3191 Miles Apart

訪れる朝は毎日違います。

一日一日違う朝。空気、匂い、お日さまの光、鳥の聲。訪れる朝も、迎える私たちも一日として同じ朝はありません。

そんな当たり前のことを写真集『A Year of Morning』をみているとおもいだします。繰り返し朝が来ては少しずつ季節が巡る 。けれどあわただしい毎日、そんな些細な変化にいちいち気ずいてはいられません。いつのまにか日の出が早くなったな、布団からでるのが楽になったな…そのくらいでいいのかもしれません。

外でほととぎすが啼いています。

誰かががんばっているのではなく、みんなが一斉に〝なにもしない〟時間があってもいいのになとおもいます。もしかしたらそれは〝セカイの大変革〟になるくらい人々に気づきをもたらし、大きな影響があるかもしれません。

そんなことをふわふわ考える初夏の朝です。