黄色の本Ⅱ
表紙には明るい黄色を背景にミズサソリ、恐竜、人や動物などたくさんの生き物が描かれています。
地球が生まれてから無数の生き物が生き死にしてゆくさまを描いた壮大な絵巻物。人間が地球に立つようになってまだわずかであると気づかせてくれますし、命の賑やかさ、はかなさをこまやかであたたかな絵でみせてくれます。
『ちいさいおうち』もそうですが、バージニア リー バートンは大きな大きな流れのなかに自分はいること、いまここに〝私〟がいるのはたくさんの命や時間、歴史があってこそだという認識の強い人なのだなあとおもいます。
〝諸行無常〟や〝行雲流水〟を感じてしまいます。
背表紙のにっこり笑ったお日さまもとても印象に残ります。大好きな絵本の一冊です。