つづく空

 

少し久しぶりに庭の手入れをしました。

あっという間に伸びてしまうスギナやドクダミを抜いて、花の終わったラベンダーを根元近くから散髪します。目の前のことに打ち込んでいると、ここ何日かの不安や不満が消えてゆくようでした。

しばらくするとどこからか黒い蜂が翔んできてまとわりつきました。しつこく身体にへばりつきわずらわしかったので一旦家へ入り、麦茶を呑んでから籠ごとomochiを連れてまた庭へ出ました。omochiは日光浴です。

するとomochiに驚いたのか蜂は寄ってきません。どこかへ行ってしまったようでした。蜂を見たらomochiの方が間違いなくこわがるのに…とちょっと可笑しくなりました。

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西日本の豪雨は日を追うごとに惨状が明らかになり、言葉もありません。

庭しごとをする頭上に鉱石のように澄んだ空がひろがっていました。この空は被災地にも続いている。どうか頑張ってください、でも無理しないでくださいと祈りながら手を動かしました。

こちらでは日常を普段通りに営むことしかできません。けれど私たちがいつもと変わらない暮らしをしてゆくことが、まわりまわって被災地への支援につながるとおもいます。

連日の夏日。どうか無理されませんように。