ふるまう
体を壊しそうな暑さが続いています。
どんなに暑くても、朝は必ずあたたかいお茶をいただきます。このごろはほうじ茶にミルクでまろやかさを加えたほうじ茶ラテです。眠っている間に体温が下るためか、昼間は冷たいものばかり呑んでいるためか、ラテのあたたかさがしみ渡ってお腹がぽかぽか、とてもおいしいです。
〝喫茶去〟という禅語が好きです。
禅語には〝意味は正しいしよくわかるけれど、出家した人にしかできないよー〟と感じる厳しいものもあるなか〝喫茶去〟はやさしさと軽みがある気がしています。本来は相手を叱咤することばだったようですが、私はやはりだれにも分け隔てなくお茶をふるまう、の意味でとらえています。〝お茶いっぱい〟というのも簡素で心惹かれます。
毎朝私は自分で自分をもてなします。
でも家族の何の気なしにふいに煎れてくれるお茶には敵いません。魔法のようにおいしいです。
「たまには他の人にもてなされたいなー」という欲も、私はお坊さんではないので良しとします。