暮らす場所

 

インターネットですてきな家ばかりが掲載されている物件紹介のページをみつけてしまいました。

特に京都の町屋が胸につきささり、写真や見取り図を日に何度もみてしまいます。広さはないけれど、リノベーションされて住みやすそうな水回りや間取り。古い柱や梁がきちんと残してあり、黒々と存在感を放っています。坪庭は狭いからこそ植物の美しさや季節感が際立ちます。

ニュータウン〟と呼ばれる新しい街に暮らしていると、歴史ある街や家への憧れはますます高まり「いいなー、こんなお家に住みたいなあ」と妄想は膨らむ一方です。

でも「いや、待てよ」と心のなかで聲がします。どこにいても、どんな家でも日々の営みは同じ。暮らしをかたちづくるのは自分だよ、と。

そこで立ち上がり、お掃除に勤しんだりします。

 

自分で自分をなだめたり、励ましたりする夏です。