さらさらと

 

長らく練習していたオイリュトミーの発表が終わりました。

終わってしまえばさらさらと、水のように滞ることなく流れていってしまいました。この夏ずいぶん悩んだ人との関係も、勇気をもって向き合ってみればなんともあっさりしたものでした。

悩みや苦しみは〝うたかた〟なのかもしれません。

 

先生にまた、ことばのプレゼントをいただきました。「バランスをとろうとすること、そのものが人間性である」と。

確かにそうです。さまざまな物事で揺らぎ、軸がずれてしまう私たち。軸のずれない人は聖人でしょう。

ゆらゆら揺れてバランスをとろうとすることこそが人らしさだとおもったとき、水底から光が見えた気がしました。ふうと体も軽くなり、水面へ。行雲流水。このままさらさらと流れにのってゆきたいなあとおもいます。