予定のつまった週末が過ぎての朝。

窓を開けるととなりの家の屋根でスズメが元気に啼いていました。スズメの声と姿に驚いたようなうれしいような表情をしたomochiさん。

金曜日に病院へ行きました。診察する先生に両脚キックして「左右差がなく動かせていますね。ここまでくればもう大丈夫」と完治宣言していただきました。

気になっていたことをひとつお訊きしました。「9割くらいペレットになったのですが換羽のときは別にビタミン剤を与えた方がいいのでしょうか」先生によると「ペレット量を増やしあげれば大丈夫。栄養あげすぎると発情しちゃいます」とのこと。おもわず「なるほどー」と声をあげてしまいました。

poppoを飼っていたころとはくらべものにならないほど情報も豊富で、いつでも調べられるようになりました。それでも肝心な知りたい部分がわからない、そんなことがままあります。そういう時は先生にきくことを何よりも大切にしています。

 

鳥学はまだまだ発展途上で同じ質問をしても先生によってお答えが違うこともあるでしょう。いろいろな考え方があるかとおもいますが私は身近にいてしっかり診てくださる先生を信頼するのがいちばん、とおもっています。

 

朝ごはん、晩ごはんにはシードも少しあげます。よろこんでpakupaku食べる姿、かわいいです。

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できること

 

12月生まれのomochiさん。

女の子のomochiさん。体力を奪い、命を危険にさらす産卵を少しでも避けるためいまからいろいろと調べています。

光周期を調節すること、ケージを模様替えしたり配置変えしてみること、ごはんを与えすぎずフォージングを取り入れること、つねに好奇心いっぱいの鳥に刺激を与えてあげること…などなど私たちができることはたくさんありそうです。

いろいろな方法がありますが本来の鳥たちの生活に近い環境をつくってあげることかな、とおもいました。早寝早起き、バランスのとれた食事、適度な運動。なんだか人と一緒ですね。

 

 

 

灰色の羽

 

omochiのひな換羽がいよいよ進み、背中がずいぶん白くなりました。

でも羽をかきわけると、首のあたりや翼の下にまだまだ灰色の羽が残っています。「omochiは真っ白にならないんじゃない」とKumagoro氏。「きっと2回目の換羽で真っ白になるんだよ」と私。

生まれてもうすぐ半年のomochiはそろそろ大人です。とても甘えん坊で羽だけではなく、いつまでも子どものような気がしてしまいます。

 

ルドルフ・シュタイナーは子どもは7歳までは体をつくる時期だといいます。「親からもらった遺伝の体を自分の体につくりかえる時期だ」と。その完成を示すのは歯のはえかわりです。体のなかのどこよりもかたい部分がかわることで体の完成を考えたのです。

鳥のひな換羽にも同じようなかくれた意味があるのかもしれません。

omochiのもう生えてこない灰色の羽がいとおしいくビンに集めています。

小学生のとき飼っていたpoppoは頭の部分に孤島のように灰色が残っていました。母と二人〝ゴルビーポッポ〟とよんでいました。旧ソ連ゴルバチョフ氏のことです。懐かしいです。

 

その日まで

 

 

 

「うちの鳥の老いじたく」という本を読みました。

大怪我をさせてしまったけれどとにかくずっと一緒にいたい、長生きしてほしいというおもいで手にした本ですが、そんな安易な考えも反省してしまうほど鳥たちへの愛情と知識に充ちた良書でした。

人より早く年をとり、私たちより早くその日が訪れる鳥 。そのことは充分理解し覚悟してお迎えしたはずでした。ところがそれはぼんやりした想像、きちんとした覚悟ではなかったとおもいしらされました。

この本を読んでomochiにその日が来ることを本当に明確に認識することができました。

その日まで楽しく、淀みなく、1日1日を大切に重ねてゆきたいです。

 

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omochiごはんⅡ

 

omochiのギプス がとれて一週間が経ちました。

元気に両足でpyonpyon歩きまわり、脚をかばうこともありません。先生には「念のためもう一度同じ薬を処方するのでそれがなくなるころ、最後にまたみせてください」といわれました。〝さいごに〟という言葉が印象的でした。

ごはんもたくさん食べています。そのomochiごはんはシードからペレットへの移行が順調に進んでいます。シードとペレットのわりあいを5対5くらいから徐々に増やし、いまは9対1くらいです。

ペレットへの移行はたいへんだろうな、時間がかかるだろうなあと覚悟していたので、すんなりと進みビックリしています。

なぜこんなにうまくいったのでしょう。

恐らく、ひとり餌をはじめてすぐの時期にomochiに合うペレットを食べさせてあげたことがよかったのかとおもいます。ハリソンのペレットはちょっぴりかたくてomochiはいつもコリコリコリ食べています。シードと似たような食感なのかなと想像しています。ほかのペレットでは食べてくれなかったかもしれません。

脚が治ってからは〝フォージング〟ということも意識して床やテーブルにペレットを撒いて食べさせたりしています。

フォージング。発情抑制などいろいろと利点があるようなのでこれからも続けたいとおもいます。

 

omochiごはん

 

omochiごはん、悩んでいます。

omochiはとても偏食です。シードではまずカナリアシードを食べてそのあと粟や稗を食べますが完食したことはありません。青菜は豆苗ばかり食べてチンゲン菜や小松菜も食べません。

omochiの骨折をきっかけに本格的にペレットを主食にしたいとおもうようになりました。栄養の偏ったごはんではいずれ病気になってしまうでしょう。以前から未消化の糞をしていることも気になっていました。

はじめてomochiが病気へ行ったのは生まれてひとつきのころです。シードは好き嫌いしてしまうから、とお試しで渡されたのがハリソン社の「アダルトライフタイムスーパーファイン」とラウディブッシュ社の「メンテナンスフリー」です。

帰りの車のなかで指でつまんでハリソンのペレットをあげると、pakupakuよく食べました!ラウブッシュは粒が大きくてomochiの嘴には入らず、簡単に割れるので砕いてみましたが細かすぎたのか食べてくれませんでした。

ハリソンのペレットはいまでもつまんであげると嫌がらずによく食べてくれます。しかし比べてしまうとシードの方がいいようです。おいしくて自然食のシード。人工物のペレット。

omochiのことを考えるとペレットの方がいいはずです。ペレットの量を増やしてから糞もきれいになり、食べてくれることで私たちもとても安心します。

これからもようすをみながら、omochiごはんをあげたいとおもいます。

 

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このところ似たような夢を続けてみます。

omochiが外へ逃げてしまう夢です。目覚めはいいものではありません。子どものころ一緒だったpoppoは窓から逃げてしまったことがあります。チラシを貼ると近くの家に保護されていてすぐに迎えにいきました。そのことが記憶に残っているのかもしれません。

 

夢のことをKumagoro氏に話すと「まさゆめじゃないの」と冗談混じりのお返事。

「だれかが亡くなる夢をみるとその人は長生きする」とききます。omochiもずっとshirousagi家にいてくれる、ということだとおもってみます。

これから窓を開ける機会も増えます。細心の注意を払わなくてはいけません。すでにtochiにいやな顔をされるほど口を酸っぱくして注意しています。