omochiの爪切り

 

だいぶ伸びてしまっていたomochiの爪を切ってもらうため動物病院へ行って来ました。

omochiの通う病院は小動物専門です。待合室にはハリネズミくんと亀さんがいました。補食されてしまう側の動物にとって、犬や猫が同じ空間にいることはその匂いだけでも相当なストレスになるため小動物のみを診るようになったそうです。何だかやさしさを感じます。

 

こちらの病院は別の病院から紹介してもらいました。

omochiがやって来て数週間経ったころひょんなことから飛べなくなり、以前飼っていたウサギがかかっていた病院へ連れて行きました。先生の腕が良くていつも患者さんでいっぱいでした。

十数年ぶりの来院にもかかわらずコンピューターから「kikuちゃんですね」とウサギの名前が出てきてビックリ。先生は代替わりしていましたが、時間外にもかかわらずとても丁寧に診ていただきました。ただ「ここは犬や猫専門なので様子をみてよくならないようだったら専門の病院へ行ってください」と紹介してくださったのがいまの病院です。

 

omochiの病院はkikuさんがつないでくれたご縁です。

日々のなか、人や植物、動物たち、あらゆる物事とご縁が結べたとき〝ありがたい〟という気持ちがわき上がってきます。

omochiさん、爪もスッキリして便検査や細菌検査も異常なし。心からほっとした一日でした。

 

f:id:shirosusagi:20180725065758j:plain



 

臆病な子

 

omochiを連れて母のところへ遊びに行きました。

母には何度かomochiをあずけているので、はじめはkyorokyoroしていましたが思い出したように、部屋にも母にもすぐに慣れました。

母の後追いをして飛んでいくところかわいかったです。

母の家には我が家にはない大きな姿見があります。それをみてこわごわだったomochiが鏡に近づき、映っている自分に向かって3度も跳び蹴りしました。その行動にビックリしながら笑ってしまいました。

「やっぱりomochiは恐がりだね」「臆病だから噛んだりつつくのだろうし、後追いもするんだろうね」

「以前飼っていたpoppoはもう少し自立していたね」「生き物にはみんな個性があるんだね」

母とそんな会話をしました。

omochiはomochi。逞しくなってしまったらomochiではありません。臆病なままでいいので一緒に年を重ねてゆきたいとおもったのでした。

 

f:id:shirosusagi:20180601200536j:plain

 

omochiの反抗期

 

鳥に反抗期があること、まったく知りませんでした。

ここ何週間か自分から掌に潜り込んでくるのに、必ず親指と人差し指の間の水かきをpakupaku噛むのです。シードを噛み砕けるほどの嘴です、痛い。鉛筆やお箸、指先など尖ったものに威嚇して怒るのは今にはじまったことではありませんが「kurururururu」の〝r〟 に凄みが増しました。

大怪我をさせてしまったので人を嫌いになってしまったのかと悩み、いろいろ調べました。

大人になる少し前、青春期から反抗期ははじまるそうです。omochiさんは生まれて半年。時期からみても間違いちがいありません。所有している文鳥の本には書かれていなっかたので本当に驚きました。

 

omociは小さい子と一緒だなあとおもう場面がたくさんあります。

本当は眠いのになかなか眠れなかったり、いなくなろうとする人を後追いしたり。何かよくないものに興味をもったとき、いつも遊んでいるものや好きなものを目の前に持っていくとそちらに気がそれます。息子もよくこうして気を反らせたものです。ちょうど2、3歳の子に近いと感じます。

 

人と鳥は分類学上違う生き物ですが〝声を頼りにコミュニケーションする〟という共通点によってとても仲良くなれるそうです。反抗期があるのも同じだなあとおもいます。鳥にも〝自我〟があるのですね。ますます興味深い生き物です。

omochiさんの反抗期はいつ終わるでしょうか。私は自分の思春期を思い返しながら、日々中学生の女の子に接するような気持ちです。

 

f:id:shirosusagi:20180605072438j:plain

 

パラレルワールド

 

omochiさんをお迎えしてそろそろ半年になります。

嘴はとがり、体型もスマートになりました。すっかりお姉さんです。背中もずいぶん白い羽根に生え変わり、嘴やアイリングも赤みを増してきました。眠いときは血流がよくなってアイリングや嘴が濃い赤になりとてもきれいです。

 

白文鳥は江戸時代後期の尾張藩で誕生したといわれています。

大島八重さんという女性が嫁ぎ先で飼っていた文鳥のなかに突然白い子が生まれ、かいがいしく育てたといいます。その白い文鳥の遺伝子をもった子から少しずつ数を増やし、いまに至るそうです。「ジャパニーズ」ともいわれる白文鳥

もしも八重さんが弱いその子を大人にできなければ、夏目漱石の短編『千代』は書かれず、私はomochiやpoppoに出会うことがありませんでした。

考えているとパラレルワールドにまで行き着いてしまいそうです。

poppoやomochiに出会えたことに感謝します。そして八重さんに感謝、感謝です。

 

f:id:shirosusagi:20180531183208j:plain

 

半月

 

昨夜はきれいな半月でした。

眠くなって手に潜り込んできたomochiを包み、暗くした部屋へ移ります。カーテンをあけた窓から外を眺めると、半分の月とぽつりぽつり星がいくつかみえました。五月の涼やかな夜風が網戸越しに入ってきます。近くの田んぼではカエルの大合唱。半分の大きさなのに煌々と明るい月が窓の形を床に落としていました。

 

omochiを手にのせたままベットに横なり、落ち着くのを待ちます。やがて眠りにつくとかごに入れて「お休み、また明日ね」とそっと覆いを掛けます。

その後はソロリソロリと抜け出して家のことをしたり、朝の準備やのんびりすることもあります。でも体調が悪い日や疲れてしまった日は一緒に寝てしまいます。

どちらにしても一度休符をうたれたような気持ちになります。

omochiとともに夜は更けてゆきます。

 

おっちょこちょい

 

日に日にお日さまののぼる時間が早くなっています。

早起きのomochiさんはまだ2階で寝ているtochiとKumagoro氏を起こしにpyupyupyuと飛んでいってくれます。吹き抜けを勢いよく飛び抜けてchunnchunn啼いて起こしてくれます。まるでしっかりもののお姉さんですが、実はそうでもありません。

うすうす感じてはいたのですがついに確信に至りました。omochiさんはおっちょこちょいです。スピードをあげて飛ぶのに着地が下手なので人に向かってくると、差し出した手や腕に止まれず頭にのります。

また棚の上や止まり木、指でさえ、なぜかはじっこに止まるので羽繕いなど夢中になっているとずり落ちそうになって慌ててpatapataはばたいています。もっと真ん中に止まればいいのになあとおもいます。

子どものころ飼っていたpoppoは驚くほどのスピードで部屋の角を鋭角で曲がり、ちゃんと肩に着地していたのでやはりomochiさんが下手なのでしょう。

omochiもpoppoもどちらもかしこく、いい子です。

 

f:id:shirosusagi:20180522105133j:plain

 

omochiごはんⅢ

 

すみません、omochiの糞のお話です。

すっかりペレット食が板についたomochiさん。

シードからペレットへ移行するときは少なからず悩みました。いくら栄養バランスがとれていてomochiのためとはいっても、おいしくない、いやいや食べるようなペレットをあげるのはこちらのエゴではないのか。本来の鳥たちのごはんのシードを食べる方が自然の姿なのではないか。

でも好きなシードばかり食べて青菜も偏食していたomochiさん。やっぱりペレットにしてよかったです。

以前から気にかかっていたことがあります。きちんと検査してもらってはいないのですが、omochiは少し消化器官が弱いのかもしれません。すぐに未消化の糞をしたり粘りけのある糞をすることもありました。そしてひなのときから頻繁に水を飲むので下痢気味でした。

それがペレットにして以来プリっときれいなうんちをするようになりました。うれしくて糞をみるたびに「きれいなうんちだね」といってしまいます。

ペレット食でなによりなのはごはんに関しておもい煩うことがなく、安心感がある点です。

今日もきれいなうんちをしてくれますように。

 

f:id:shirosusagi:20180519132507j:plain